もうギター持ち過ぎてるので、よほどの出会いがなければ買うことはありません。ギター屋さんに行ってギターを見ることもあまりありません。それでも新しいギターに興味がなくなったわけではなくて、次のようなもので何かいいのがないかなとは、何となく考えてました。
まずは今以上にギターを増やすわけだから、所有欲を掻き立てられるものじゃないと食指は動かない。ということで絶対条件は、
①ルシアーメイド
②一目惚れする特徴あるデザイン
音に関しては、はっきりしたイメージはないけど、既に持ってるギターのラインナップから考えて、
③ボディー材はローズウッド
そして重視するのは、
④強く弾いても応えてくれる(音が崩れない
⑤1,2弦の音が太くメロディーが立つ
真剣にこの条件でギターを探してたわけでもないんだけど、2017年に初めてハンクラに行ってみました。ハンクラ=TOKYOハンドクラフト・ギターフェス。国産ルシアーメイドのギター・ウクレレを中心とした見本市です。
初めて知ったルシアーさんを含め、沢山のギターが展示(試奏可)されている中で、ピンときたのが平光さんのギターでした。「ひらみつギター」のことは、この日まで全く知らなかったんだけど、①〜⑤の条件に完全に当てはまっちゃったのです。そして平光さん、いい人なんです。ルシアーさんにしろ店員さんにしろ、これ、購入を決断する大きなポイントになりますよね。ということで、思い切りました。2週間後にはハートマンギターズさんにオーダー。そして待つこと一年以上、2018年7月、ようこそ我が家へ!
弾き込んでみた感想ですが、いいギターっていうのはこういうことなんだなっていうのがわかった気がします。
まずダイナミックレンジが広い。僕は比較的右手のタッチが強いんだけど、それに応えてくれるから思うままの表現が出来る(条件④)。
そして条件⑤(太い音でメロディーが立つ)は、音のバランスなんだろうってわかりました。1弦〜6弦のバランス、高音域〜低音域のバランス。弾く曲によっても要求は異なると思うけど、僕にとってこのギターのバランスはすごくいいと思いました。
そしてデザインが最高に良い。"wave"という名前が付いてるんだけど、ギターを正面から見るとボディー上部の曲線が左から右に波のようにつながってるのです。一般的なカッタウェイのギターはネックの所でデザインが分断されてますよね。他にもメイプルのコンターとか、美味しいところ満載です。
それもそのはず、ひらみつギターは平光さんとは別に、もたいさんという専門のデザイナーがついてるんです。僕のようにデザイン重視の人はいると思うから、これも大事なんじゃないかなって思います。
一番最後の写真、ギターを持ってる方が平光さん、その左がデザイナーのもたいさんです。
それからもう一つ嬉しかったのが、付属のギターケースが、NAZCAのギグバッグだったこと。僕はいつもギター出しっぱなしだし、ハードケースが必要なことってほぼ無いからね。しかもひらみつギターのロゴ入り。ユーザーとしてこれは嬉しいです。
これまでにBLOGで8本のギターを紹介してきました。もし、一本だけ残して他は手放さなければならないとしたら。思い入れとか希少性とか価格とかそういうのは抜きにして、純粋に楽器として考えたら、この平光さんのギターを選びます。と言うことで、晴れて僕のメインギター決定です!
(ちなみに、もう一本残すなら Taylor GS mini。意外かも? ミニギターの機動性の高さ、扱いやすさは手放せません。)
- Top:Solid Sitka Spruce
- Body:Solid Indian Rosewood
- Neck:Honduras Mahogany
- Fingerboard:Ebony
- Bridge:Ebony
- Scale:640mm
- Nut Width: 44.0mm
- Year:2018