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iRig Acoustic Stage

 

サウンドホールに取り付けるマイク(取り外し自由)と、プリアンプがセットになった iK Multimedai製「iRig Acoustic Stage」。iRigは他の製品も含めてデザインがいいですね。まず箱が綺麗。そしてこの製品にはカッコいいケースもついてました。気がきいてますよね。高級感あるし、価格が少しぐらい高くても、こういうの嬉しいです。

 

ちなみに写真に「天」のような字が見えると思いますが、これ「iK」のデザイン文字でした。最初ぜんぜん気づかず、中国製か?って思っちゃった僕って。。

 

有名な製品なんで僕が紹介するまでもないんですけど、これ、ほんと優れものです。宅録で使えるのはもちろん、ライブで使用することも意識して作られていて、プリアンプ部は箱の写真にあるようにベルト(あるいはストラップ)に取り付けられるので立ち弾きも難なくOKです(プリアンプは乾電池で駆動)。

 

iRigのマイクだけでなく、手持ちのピックアップの音もライン入力でミックスできるようになっているので、iRigのマイクだけ使って生音を追及するもよし、マグネティックピックアップ等とミックスして音作りにチャレンジするもよし、その両方がこの製品だけで出来てしまうわけです。

例えば押尾コータローサウンドにはマグネティックピックアップは欠かせませんが、それだけだとアコギらしさが出ない。僕は宅録するときはピックアップの音にマイク録りした音を加えることが多いんだけど、それがライブでも出来るようになるんですね。

 

ライブでマイクを使う時の課題はハウリングだと思いますが、この製品はプリアンプにキャンセル・フィードバック機能がついているので、ボタン一つでハウリングを抑えられるとのことです(試したことがないので効果は語れません)。

 

更に、プリアンプには簡易イコライザーもついてます。Natural、Warm、Bright の3つの音色(イコライジング)がプリセットされていて、それらのナイロン弦版も用意されています。そして、使用するギターの特性に合わせて最適なイコライジングを自動で調整してくれるという「キャリブレーション」機能もあります。ちなみに、キャリブレーションするには、開放弦を6弦から1弦まで弾く→1フレットを全セーハして6弦から1弦まで弾く→2フレットを全制覇して・・・、最後12フレットまで全セーハを続けなくちゃいけません。これめちゃめちゃ大変です(笑)

 

上に書いたようなことってiRigじゃなくても、マイクタイプのピックアップとプリアンプを揃えれば出来るんじゃないの?って思いますよね。良い機材を揃えれば、おそらくiRigよりいい音は出せると思います。でもiRigのすごいところは、それらがセットになっていて比較的低コスト、ギターを加工する必要がないから買ったその日から使える、プリアンプの持ち運びや置き場所にも困らない、操作性もよく考えられてる。僕のように趣味でギター弾いてる人からすると、「こういうのを待ってたんだよ」っていう人が多いんじゃないかな。ほんとアイデア商品だと思います。

 

尚、リバーブ等のエフェクターはついてないので、この製品だけで音作りを完結させるのはちょっと無理があります。でもアンプやPAミキサーにはたいていリバーブはついてるでしょうから、それを使えば、普通の音作りとしては十分なんじゃないかと思います。

 

製品名に Stage とあるように、ライブで使えるものを目指したとは思うんですけど、宅録にも重宝します。宅録で都度マイクをギターの前に立てるというのは結構面倒なことだし、マイクの向きとか距離とかも何かと悩むところ。そこまで追求しなくていいから、それなりでいいから、いい音を簡単に録音したいっていう、まさに僕のような人にはぴったりだと思います。プリアンプからUSBでPCやスマホに直接接続もできます。

 

宅禄で便利なのことがもう一つ。マイクを立てると周囲の雑音を結構拾っちゃいますよね。サウンドホール取り付け型のこの製品は、あまり周囲の音は拾いません。だから雑音・生活音の中でも、それなりに良い音で録音できると思います。

 

という具合に文章にすると良いことづくめなんだけど、大切なのは音ですよね。iRigの音を紹介したBLOGもあるので参考にしてください。

 

★ 実験:iRig Acoustic Stage の音