<CUBASEを使った音作り 第4回>
第3回でも曲の途中でのエフェクター操作を紹介しましたが、今回は更に大胆に音を変化させるパターンをやってみました。題材は押尾コータローさんの「蜃気楼」。本物を聞いたことがある方はわかると思いますが、イントロのエフェクトが印象的な曲です。
今回使ったエフェクターは「Wah-Wah(ワウワウ)」(通称「ワウ」)。エレキギターのカッティングで「キャカココキャカココ」言わせたり、リードギターで「ワウワウ」言わせたりするやつです。これ、最近はあまり使わないのかな、ちょっと昭和の香りがするエフェクターかもしれません。いずれにしても普通はアコギで使うことはないと思います。押尾さんはディストーション(オーバードライブ)やフランジャーやゲートリバーブなど、普通アコギで使うことがないエフェクターを積極的に使ってますね。押尾さんが「蜃気楼」でこのエフェクターを使ったのかは定かではありませんが、試しにやってみました。
どんなエフェクト処理をしたかは動画を見てもらえばわかると思います。
Wah-Wahを掛けた部分で、リバーブとコーラスをOFFにしてます。リバーブやコーラスは音の広がりを作る効果があるので、これらをオフすることで、それまでステレオだった音がモノラルに変わります。曲に変化を出すのに効果ありますね。
押尾さんのCDでは他の曲でも、ある部分でリバーブをバシっと切ったり、ステレオをモノラルにしたり、イコライザー調整で昔のAMラジオみたいな音にしたり、いろいろ変化を入れてますよね。こういうのを再現できないか、自分でいろいろやってみるのも楽しいものです。
ちなみに「蜃気楼」は、イントロ部分とエンディング部分がすごくカッコいいなって思って、この曲弾きたいなって思ったんです。逆に言うと他の部分は弾けなくてもいいやって(笑)。ということで、動画にしたところ以外は弾けません(^^;