· 

音の加工② コーラスを使ってみる

<CUBASEを使った音作り 第2回>

 

今回はコーラスについて書いてみます。曲は押尾コータローさんのLegend。押尾さんのCDでも、コーラスをかなり強く掛けてる曲ですね。

 

<動画の解説>

①コーラス無しの音。ベースの音は、FISHMAN Rare Earth Blend のマグネティックピックアップの音と、レコーダー付属のマイクで録音した音(今回はモノラル)を、ほぼ同じ音量でMIXさせたもの。イコライザー・リバーブ・コンプレッサーでエフェクト処理しています。これはこれで素直でいい感じ。

 

②コーラスエフェクトを強く掛けた音。これはダメですね。CUBASE付属のコーラスは、標準パラメータだと、アコギのソロギターにはコーラスが掛かりすぎちゃうみたいです。

 

コーラスの基本的なパラメータは、うねりの速度を調整する「Rate(あるいはSpeed, Frequency)」、うねりの幅(深さ)を調整する「Width(あるいはDepth)」、原音とエフェクト音の音量バランスを調整する「Mix(あるいはLevel, Balance)」。これらを調整していくんだけど、この調整が結構難しくて、いつも悩んでます。

 

③コーラスエフェクトのパラメータ「Depth」を小さくしたもの。これで割と自然な感じになったんじゃないかなって思います。「Rate」をいじると、また趣が変わりますね。コーラス掛かりすぎかなって思ったら「Mix」を絞るのが一番簡単かもしれません。

 

動画②③の音は、マグネの音とマイク録りした生音の両方に、同量のコーラスエフェクトを掛けたものです。で、ここからが拘りの世界に入っていきます(笑)

 

④マグネの音のみにコーラスを掛けてみたもの。生音にはコーラスを掛けてません。DAWソフトでは、こういうった具合に、マグネのトラックと生音のトラック、別々にエフェクターを掛けることが簡単に出来ます。動画③に比べて、動画④は音に芯があるような感じがします。エフェクト音の音量的には動画③でコーラスパラメータの「Mix」を25%にしたのと同じになるんだと思うけど、僕は動画④の音が好きです。

 

尚、今回はコンプレッサーを強めにかけて音圧をかなり上げてみました。賛否両論ありそうだけど、どうでしょうね。