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弾けないところは変えちゃう

<アレンジメモ:全力少年>

 

ソロギターのアレンジをしていると、メロディーの音程が上がってハイポジションになったときに、コードとメロディーを一緒に弾くのが難しくなる場面が出てきます。難しい運指で頑張るのもありですが、そうするとどうしてもそこで止まってしまったり、ミスしてしまったり。

これは、自分のアレンジだけじゃなくて、楽譜がある曲を弾く時にもよくあること。一曲通してだいたいは弾けるんだけど、この部分だけは難しくてミスしてしまうっていう箇所があったりしますよね。

 

そんなとき、僕は無理はしません。自分が弾けるように変えちゃいます。よくやるのは、コードの構成音を省くこと。ベースとメロディーが鳴っていれば、曲の雰囲気が極端に崩れることはありません。コードの微妙な響きが出なくなっちゃうことはあるけど、頑張って弾こうとして、結局ミスして綺麗なコードが弾けないなら、最初から省略しちゃったほうが良いだろうという考え方です。

 

「全力少年」のアレンジはかなり苦労しました。ハイポジションでコードとメロディを一緒に弾くのが難しいところがありました。通常ならコードを省くんですけど、この曲はそれも上手くいかない。ということで、今回はメロディーの音を省いちゃいました。そんなことして、原曲と違うものになっちゃうんじゃないの? 普通そうですよね。だからメロディーの音を省くなんて普通はやらない。でも弾けなくちゃ仕方ないんで、さほど違和感ないレベルであれば、そんな省略もありなんじゃないかって考えました。

 

但し「あり」か「邪道」かは聞いた人がどう感じるかですよね。今回僕がどういう省略をしたかを動画にしたので見てください!

どうでしょうか?

 

 

「全力少年 / スキマスイッチ」 フル演奏動画