10月4日に行われた SONY MUSIC 主催の SONIC ACADEMY FES 2015 「押尾コータロー的ギター・アプローチ講座」に参加してきました。
<講座の案内>
90分間を通じて押尾流ギターアレンジを徹底解説。テーマとなる楽曲は「春のうららの隅田川」で始まる日本を代表する唱歌『花』。この楽曲をテキストにして以下、様々なアレンジテクニックを実際に演奏しながら詳しく解説していきます。受講者には事前に『花』の【レギュラーチューニングver】あるいは【オープンチューニングver】の演奏映像、ないしは演奏音源を提出していただきます。提出された映像、音源はすべて押尾コータローが事前にチェックをします。ぜひ押尾コータローをうならせるアレンジ作品の投稿をお待ちしています。そして講座ではそれぞれのギターアレンジ作品を披露していただきます。ただし時間の関係で実演者は数名となります。ギターのご用意もありますが、当日は自分のギターをお持ち込みください。ギターに関する様々な質問時間も設けます。まさに押尾コータローとギター三昧の90分です。
これはまさに僕のためにある講座だ!って思って申し込みました。でも普通に考えればこの事前課題は相当ハードル高いですよね。まだ自分でアレンジする自信はないけど押尾さんの話は聞きたいっていう人も多かったはず。かなり思い切った設定をしたものです。参加者少なかったらどうするんだろうなんて余計な心配もしちゃいました。ただ行ってみてわかったけど、課題曲提出しないて参加した人もいたみたい。。
参加者は30〜40名ぐらいだったかな。ラッキーなことに抽選で一番前の席が当たり、押尾さんとは2メートルぐらいの距離。これがライブだったら大興奮だと思うんだけど、あまりにも近かったんで、なんかお友達感覚になっちゃってリラックスしてしまいました。なんて、とっても失礼なこと言ってますが、そういう気持ちにさせてくれるのも押尾さんだと思います。
講座の方はと言うと、オープンチューニングを使った押尾さん流のアレンジの話なんかも聞けるのかと思ってたんだけど、それは無くて、比較的一般的な話が多かったです。課題曲を提出させてるので、結構レベル高い人が集まってたと思うから、ちょっとがっかりした人も多かったんじゃないかな。
でも楽しかったのは間違いなし。少人数の集まりで特別感たっぷり、とっても幸せな時間でした。
そして参加者のアレンジから、レギュラーチューニングバージョン、オープンチューニングバージョン、それぞれ4つ選んで紹介するコーナーに。選ばれたアレンジはスタッフさんが事前に採譜していて(耳コピですね)、その譜面を見ながら押尾さんがアレンジの特徴やいい所を説明していきます。ラグタイム風のアレンジ、原曲のメロディーを大切にしたアレンジ、ジャズっぽいアレンジなどバリエーション豊富でした。同じ曲をいろんなアレンジで聞くのも楽しいものです。
そしてそして、僕のアレンジも選んでくれたんです。押尾さんがギターで音出しながら「このコードがいいね」とか説明(実は採譜が間違ってたんでコードもちょっと違ったんだけど(笑))。「ファンキーな感じで、弾いてみたくなるアレンジ」って言ってもらいました。嬉しかったです!
そのアレンジがこれ。
実は最初、あんまりアレンジやる気が出なかったんですよね。「花」という曲が好きなわけではなかったから。そうなるとなかなかアイデアも出てこないもの。
でも押尾さんに聞いてもらえるんだから頑張ろう、人とはちょっと違うアレンジにしてみたいっていう気持ちが湧き上がってきました。それからは通勤電車の行き帰りとか、ちょっと時間が空いた時とかずっと考えてて、まさに頭の中がアレンジのことで一杯な状態。きれいめにしようかとか、ハモリを完全再現できないかとか、6/8拍子にしてみたらどうかなとか、いろいろ考えたんだけど、どれも弾いてみるとうまくいかず。 で、やっぱり自分が演奏してて楽しいのが一番いいよな、という想いに至り、出来上がったのがこのアレンジです。
押尾さんトリビュートで、エンディングに押尾さんのバラードの1フレーズを入れてあるんですけど、わかるかな?
ちなみに、講座終了後に、当日ソニアカフェスで講師をしていたアーティストのミニセッションライブのプレゼントがありました。なんと僕の崇拝する武部聡さん出演。それにボーカルの有坂美香さんと押尾さん。押尾さんの曲に即興で合わせてしまう武部さんはやっぱりすごかった。
ということで、大変贅沢な一日になりました。