4ch録音が可能なハンディレコーダー。きちんとギターの音を録音したい時はこれ使ってます。ZOOMの製品は機能面の満足度が高く、しかもお手頃価格。まさに「こういうのが欲しかったんだよ」っていうものが多いですね。低価格の裏で何かを犠牲にしてるのかもしれないけど、一般ユーザーである僕のレベルでは気にならない。僕のようなユーザーの心をつかむ商品開発してるなって思います。
一番簡単な使い方は、レコーダー内蔵のコンデンサーマイクを使ったステレオ2ch録音。僕的には十分満足できる音で録れます。ちなみに、ステレオマイクを使ってオンマイクで録る時、考えてマイクの向きをセットしないと、ステレオの左はサウンドホールに向けた音、右はボディーに向けた音、みたいに左右のバランスが悪くなることがあります。ステレオ感が出て良い結果になることもあれば、違和感を感じることもある。気を付けるところと思います。
AC電源・電池の双方が使えます。
エフェクトも付いていて、リバーブの掛け録りとかも出来ます(後述のMTRモードでのみ可能)。但し、僕は録音した後にPCソフトで音を加工するので、殆ど使うことはありません。
メトロノームもあリます。マイクで録ったギターの音とメトロノームの両方をヘッドホンで聞きながら、ギターの音だけ録音することが出来ます。
2chのインプットは内蔵マイクだけでなく、外部マイクの接続やライン入力も可能なので、ピックアップの音を録音することも出来ます。
ここまでは取り立てて書くことでもなかったのですが、僕が嬉しいのは 4ch同時録音ができること。ピックアップのマグネとピエゾを別chに入力、更に内蔵ステレオマイクを加えて、合計4chの同時録音ができるのです。これの何がいいか。まずはミキサーなどの機材が無くてもこれらの音を同時録音できること。それから、録音した後に、マグネ、ピエゾ、マイクそれぞれの音を別々に調整できることです。特に後者が僕にとって重要なのですが、その話はまた別のBLOGに書きたいと思います。
尚、4ch録音すると、ステレオ2chの音声ファイル(.wav or .mp3)が2つ出来ます。これら2つのファイルを1ファイルに出力する機能はありますが、操作性が良いとは言えないので、基本的には2つのファイルをミックスして加工できるPCソフトの利用が前提になるのではないかと思います。
4chを使った多重録音機能(MTRモード)もあります。内蔵マイクを使ってステレオ2ch+ステレオ2chでの独り二重奏が出来るし、4chをモノラル4トラックとして使えば独り4重奏まで出来ます。
不満な点はあまりないのですが、強いて言えば、全ての機能を使いこなすには、階層化されたメニューを辿って操作しなくてはならない(ツマミやボタンで操作できる機能が限られる)ので、使い勝手が良いとは言えない点。但し、通常使う機能の操作性は悪くないので、特に問題になるようなことではありません。
あと、オーディオインタフェースはあるのですが、マイク+ライン入力の4chを出力することが出来ません。4ch入力を2chにミックスダウンしてPCに送信できる機能(要するにミキサー機能)があると便利かなと思いました。
最近はスマホも高機能になり、スマホに外付マイクを接続すれば結構いい音で録音できるみたいだし、多重録音だってスマホで出来るので、ハンディレコーダーの魅力も下がってきているのかもしれませんね。でも、このコンパクトサイズで、必要なものがオールインワンで装備されていて、4ch同時録音ができるのは非常に魅力で、僕は今後も使い続けていこうと思ってます。
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